■GAZELLE一期のあらすじ ・主人公Gの中に封印されていた魔王が覚醒しちゃって  敵になったけど色々あってG復活。ナロニィ達のもとに帰ってきた ・覚醒ガゼル様が仲間になった ・オジさんもついてきた ・アルマさんもついてきたけど出て来ません ・ここを書けよ的な何か ■GAZELLEニ期キャラ紹介 G(ガゼル)  :封印され人間として生きてきた魔王          現在は人間と魔王の記憶や感情が混ざった状態 O(オージェ) :先代から魔王に使えていた従者          他種族は嫌いだが魔王に従うことに生きがいを感じている A(アリシャ) :エルフの女戦士。魔王と敵対する風竜神の妹分の割に中立 S(シーヴェル):魔術師双子の兄の方。世界の調和を司る風竜神レティス          ガゼルの力を封印していた L(レヴィアス):魔術師双子の弟の方。          シーヴェルを助けることに存在意義を感じている N(ナロニィ) :じーちゃんを慕う獣人の少女。          魔王に村を滅ぼされた過去を持ち恨んでいた ■GAZELLE ニ期一話 ※会話しかありません ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― O「ガゼル様、まず瞳を閉じてください」 G「ああ…」 O「こう精神を落ち着けるのです。そして念じるのです」 G「…消えろ…消えろ…あっ」 O「ほら、翼が消えたでしょう」 G「本当だ。さっきより少し身体が軽くなった気がするな」 O「魔族のように魔力の高い種族は、  普通に地上に現界するだけで魔力を消費します。  魔力に象徴とも言える角や翼はこうして普段は消しておいた方が  イザという時に魔力を温存出来ます」   G「なるほど…だがいちいち気合で出し入れするのも面倒だな」 O「慣れれば簡単に消したり出したり出来ますよ。あともう一息です」 G「よし、角も消えた。耳と瞳は…無理か。どうするかなあこれ…  他人ならともかく人間時代の知り合いにあったら誤魔化せないぞ…」 O「おめでとうございます!これで魔族であることは大方隠せるでしょう。  まあ誇り高き魔族の姿を隠し、エルフなんかに扮するのは屈辱かもしれませんが」 G「まあ別に俺はそうでも…」 O「もっとも…私がこうして魔族の姿を安定できるようになったのは  ガゼル様が復活してくれたお陰ですが…この二十ニ年あまり…  再びこうしてお側にいられ力になれることを、どんなに待ち望んでいたことか」 G「お、おい泣くなよオージェ」 O「我らが魔族の悲願が叶ったのです!!これが感動せずにいられますか!」 A「あーあ。二人の世界築きあげちゃってまあ」 G「…あ、アリシャ」 A「なんだよその反応。あたしはずっとここにいたぞ。皆だってほら」 G「…あー」 A「大体エルフなんか、ってここにエルフがいるのに失礼だなー。  一応仲間になったんだろお前ら」 O「いたのか小娘。  失礼も何も魔族に比べたら、貴様らエルフなど下等生物にすぎん。  大体私は貴様らの仲間になったのではなくガゼル様が」 A「…まあいいけどさ。別にフォローしてもらいたいとか思ってないし」 A「なあ…」 G「なんだ?そんな顔して。気が付かなかったのが不満なのか?」 A「別にそんなことはどうでもいい。お前のことなんて呼べばいい?  魔族達のように『ガゼル』?それとも今まで通り『G』って呼んでもいいのか?」 G「好きなように呼べばいい。姿は変わったが俺は…俺のつもりだ」 L「なあシーヴェル」 S「どうしたんだい?レヴィ」 L「いつまでこいつらの所にとどまる気だ?  ガゼルの件が解決したら帰ると言ってたよな」 S「早く天界に帰りたいのかい?」 L「別にそういうわけではないが…お前がまた無理をしそうで」 S「もう少し待ってくれないか。少し気がかりなことがあってね」 L「そうか…」 S「私の考えすぎだといいんだけど」 N「じーちゃん…」 G「……」 N「じーちゃんってば!」 G「…なんだ?」 N「どうして私のこと避けるの?皆とは仲良くしてるのに」 G「お前は…怖くないのか?」 N「じーちゃんはじーちゃんだよ」 G「俺の本当の名はガゼル、お前が忌み嫌ってた赤い悪魔…  魔王ガゼルディアス本人だ」 N「……」 G「お前の両親や仲間を殺し…お前が嘆き続けてた孤独の原因を作った張本人だ」 N「あの時の魔王とじーちゃんは違うよ。じーちゃんはあんな酷いことしないもん」 G「酷い事か…忌むべき過去、そう思えればよかったのにな」 N「えっ」 G「覚えてるんだ…あの時の俺のせいで人々が逃げ惑うのを見た時の感情の昂り、  そして悲鳴が途切れた時の快感を…」 G「もし…今この俺があの時と同じ場所にいて…その感情を、興奮を抑える自信がない」 N「じーちゃ…」 G「俺の目の前には、あの時殺さなかった子供がいる…  かつては殺す価値なんてないと言ったが、今のお前には仲間だっている。  その身体を引き裂いたら、どんな声で苦しむのか。そんなことまで考えてしまう」 G「それが『ヒト』として間違っていることは解るんだ…  少し前の『G』だったら絶対にそんなこと考えやしなかっただろう。  俺は…身体だけじゃなく心まで残虐な魔王に戻ってしまった…  最近それをよく実感させられる」 G「今の俺はお前が慕ってくれた『じーちゃん』じゃない。 『G』は所詮、魔を封じるために生み出された偽りの存在だ。  俺がこうして魔王として蘇った時点でアイツは死んだ。  お前が求めているアイツはもはや存在していない。  だからお前が俺についてくる必要もない」   N「苦しい…?」 N「じーちゃんが本当に私を殺したいなら、それでもいいよ」 G「…?」 N「でも信じてる」 N「だってじーちゃん、ずっと辛そうな顔してるもん」 N「さっき、あーちゃんに言ったよね。『好きに呼べばいい』って。  人間だったことを捨てたわけじゃないんだよね?  魔王の力に目覚めたばかりの時、言ったように…人間だったこと…  私達と仲良くしてたこと…もう消し去りたい忌むべき過去、  なんかじゃ無くなったんだよね?」 G「ナロニィ…」 N「…」 G「しばらく…そのままでいてくれないか」 N「うん…」 S「やあ。吹っ切れたようだね」 G「風竜神レティス…」 S「むう…以前のようにシーヴェルでいいよ。  どうも竜神以外の知った相手にそう呼ばれるのは慣れなくてね」 G「さっきの話…聞いてたのか…」 S「別に立ち聞きしようとしてたわけじゃないよ」 G「お前はいつか言っていたな。  ガゼルを封印するために自分はここにいるのだと。  それなのに何故俺を放置している?俺を倒す力がないわけではないだろう」 S「私は別に魔王や魔族が憎いわけでもない」 G「そう…なのか?」 S「かつての魔王と魔族はその残虐性で罪のない人々を苦しめてきた。  だから我々竜神は魔族と争い魔王を封印した」 S「私の…いや、我々竜神の使命は世界の調和。  だからその世界の平和を脅かす魔王を封印し見張っていた。ただそれだけさ」 G「……」 S「だが今の君を見ていると、それも考え過ぎな気がしてくるよ」 G「シーヴェル…」 S「ただし、もし君が世界に歯向かうようならば…  その時はこの風竜神が相手し君を滅ぼさなければいけない」 G「…その時は…よろしく頼む」 S「おいおい、何を自信なくしちゃってるんだい。  魔王がそんなんじゃ張り合いがないだろう」 G「おい、お前は平和の調和を望んでるんじゃないのかよ」 S「善人しか居られない世界なんて調和のとれた世界じゃない。  悪人が悪人やってくれるから私は安心して正義の神が出来るのに」 G「…前言撤回。やっぱお前は敵に回したくねえ」 S「やっといつものお前の顔に戻ったね」 G「わざとか…?」 S「私はいつだって本気だよ」 S「これでも『仲間』としての愛着はあるんだ。  …そんな日が来ないことを祈っているよ」 S「私の杞憂だったみたいだな」 L「ではようやく帰るのか」 S「ああ、でも天界に帰るんじゃないよ」 L「ではどこに……?」 S「私達が帰る場所はたったひとつさ」 A「どこいくのシー兄?」 S「アリシャ…」 S「ちょっと天界に報告をしてくるだけさ。  元々私たちはガゼルを止めるために地上に来ていたからね。  報告が終わったらすぐ帰ってくるよ」 A「ホント?」 S「ああ…」 A「ねえシー兄」 S「どうしたんだい?」 A「…抱っこして。昔よくやってくれてたみたいに」 S「アリシャはもうすっかりお姉さんだと思ってたんだけど  急に子供みたいなこと言い出して、人肌が恋しくなったのかい?」 A「…駄目…か?」 S「フフッ、それくらい構わないよ。  どんなに大きくなってもお前は私にとって子供みたいなものだ」 A「……」 A「えへ…シー兄、あったかい」 S「こうしてやるのも久しぶりかもな。  もう必要ないことだと思っていたから」 A「えっ…」 S「…なんでもないよ。でも急にどうしたんだい」 A「不安が止まらない…今見失ったらもう逢えない気がして…」 S「私は帰ってくるよ。もちろんレヴィもね」 A「信じてるからな…」 S「もうすぐ私がやり遂げなければいけない全てが終わる…  そうすれば、残された時間…レヴィアスやアリシャと一緒に…  普通のヒトのように生きても許されるよな」 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― ・2期から始まる外道本編 ・何故かこっちのルートの方が脳内で固まってる酷さ ・キャラが揃わないとなかなか気力が… ・シーヴェル一級フラグ建築士 ・続きは気が向いたら…過去絵チャログのどこかにもあるかも