「みなさんおはよう!今日も一日以下略!ナナセです。今後寝落ちしたらネタを一本考えるように作者を脅迫することにしたよ」 「おはようございます。ソーマです。先手を打って罰ゲームを課すことによって煙に巻く作戦ですね、分かります」 「今回はテスト運用だから汎用性の高い僕とソーマでコントをするけど、他のキャラのネタとかもいつかやるかもね」 「(これってコントなのですか!?)」    闇神の人見知りを直せ!  闇神の力を得たナナセがこれから何とかしなくてはならない事はたくさんあった。 「……(ちらっ)」  まずは、この視線。  物陰から自分の様子を伺っているこの視線の主こそが闇神なのだが、見た目は大の大人であるにもかかわらず人見知りが激しいというレベルでは済まない人見知り。  そもそも「人見知り」という言葉で片付けてもいいのだろうか。この世の中全てに怯えているかのように見える。  初めてナナセが話しかけた時は逃げられてしまったが、闇神の使いとしての衣装に着替えた今なら詳しい事情を聞けるだろう。 「ねえ、君は……」 「……(ささっ)」  ところが、黒髪の青年は慌ててナナセから見えないように隠れる。考えが甘かった。前途多難という言葉がナナセの頭をよぎる。文字にされたら読めないけど。 「僕は君の依り代なんだろう?どうして逃げるの?」 「あ…あのぉ……」  闇神は柱の影から恐る恐るナナセのほうを見る。これが可愛い女の子なら萌えたのかもしれないが、残念ながら大の男である。 「別にとって食ったりしないよ。具合が良くないなら僕の力をあげるから出ておいでよ」 「…………」  闇神の青年はおずおずとナナセの側に近寄ってきた。改めて見ると、ナナセよりも背の高い男性である。  色々と状況がおかしいのだが、そう言ったことを一切気にしないナナセが依り代だったことはこの闇神にとって幸運なことだったのかもしれない。 「僕、依り代の仕事自体よく分からないんだ。でも君に力をあげることが出来るんだよね?」 「はい……」 「どうやってあげればいいんだろう?」  闇神は何か言おうと口を開きかけたが、すぐにナナセから少し目をそらし、何かを思案している。  そして、意を決したようにナナセに向けて手をかざし、口を開いた。 「て、手を……」 「こうかな?」  ナナセは闇神の言いたい事を汲み取り、闇神が突き出した手に自らの手を合わせる。 「!?」  直後、自分の体から一気に力が抜けていく感覚。しかし、ナナセは手を離さず、闇神をじっと見た。  闇神は目を閉じ、安心したような表情を見せている。心なしか、血色がよくなっているように見えた。 「有難うございます、もう……」  闇神が目を開き、自ら手を離そうとしたが、ナナセがその手を離すまいと握り返す。 「遠慮しなくていいよ」 「いえ、本当に大丈夫ですから」  さっきと比べて確実に饒舌になっている。最初の反応は弱っていたからだとナナセは確信した。 「僕から見て大丈夫に見えるまではやめない」 「本当に…有難うございます」  闇神が満たされたような表情を見届けると同時に、ナナセは意識を失った。  ナナセが目を覚ますと、あたりはすっかり夜になっていた。 「えっと…僕は……?」  そうだ、闇神に力をあげてたら意識がなくなったんだ。 「ナナセ、大丈夫ですか?」  枕元で心配そうにナナセの様子を伺う闇神。どうやら彼がベッドまで運んでくれたようだ。 「君は大丈夫なのかい?えーと……」 「私は、ソーマといいます」 「ソーマって名前だったんだ」 「名乗りもしていないような私にあんなに良くして下さって、有難うございました」 「力をあげてるときのことはあんまり覚えてないんだけどね……」  そう言いながらソーマの様子を見ると、初めて会ったときと比べて顔色も良く、体調もよさそうになっている。 「貴方のおかげで、私は死を免れることが出来ました」 「そんな大袈裟な」 「怖がったりして申し訳ありませんでした。私は貴方を信頼しないとならないのだと思います」 「良かった。そう言ってくれて嬉しいよ。これからもよろしくね」  人見知りの激しい闇神の心の壁を越えることが出来たことに、ナナセは純粋に安堵した。 「もし、僕の力が必要な時はいつでも言って。君が元気になるまで頑張るから」 「有難うございます。ですが今回のように倒れるまで無理をするのはやめて下さい……」 「そうだね、僕が倒れたら意味がないよね」  ナナセの言葉を聴いたソーマに怯えた表情はもうない。ただただ、笑顔であった。 以上、本編ですっ飛ばされてるイベント補完。頼むから推敲しろ。